2013年2月25日月曜日

アプリの実機検証ができるサービスAppKitBox試してみた

禁煙アプリで表示不具合の報告があり、端末を教えてもらうとHTC Jとのこと。
HTC Jの解像度を調べるとQHD(540×960ピクセル)で、手持ちの端末やエミュレータで再現できなかったので、auショップと家電店を回ってみたがHTC J butterflyしかおいていなかった。

どうしようかなーと悩みながら、実機が置いてあって検証ができるようなスペースはないか調べてみると、検証サービスは結構あるが値段が高く、今回は不具合の確認だけなのでむしろ自分でやりたい。端末のレンタルもあるが高いし手間がかかる。

端末の検証カフェでもあればそこそこ流行りそうだな・・などと思いつつ諦めかけていたら、クラウド上でリモート操作&デバックができるAppKitBoxなるサービスを見つけた。



以前にそういうサービスがあるのを何かで知ったが、正直リモートとか使いづらそうだし表示も遅いんじゃなかなという偏見があって食いつきはしなかった。でも今回ちらっとだけ覗いてみた。

まず会社はどこだと。リモートできちんと操作できる環境とかシステム体系を整えられるところなのかと。運営会社は「NTTレゾナント株式会社」。少し期待度が高まる。

「2.5時間まで無料」。これなら今回分は無料でいけるな。そして1時間945円。安くはないが他のサービスに比べるとお得感があるし30分単位なので、うまくいけば毎回1コインで片付けられる。

サービスを使用するとエミュレータのような画面が現れて操作できるよう。本当にデバックはできるのか? 「Eclipse(ADT)・DDMS・adbと連携可能」 これ結構いけるかもしれんと利用を決める。

最初にRemote TestKit for Androidをダウンロードしインストール・起動すると、まずログイン画面。ユーザー名、メールアドレス、パスワードを入力してログインすると端末一覧の画面へ。

持っているチケットは15枚で2.5時間分ある。空き端末だけでもかなり揃ってるし、KDDIの端末もある。素晴らしい。



HTC Jも運良く空き端末リストにあったので、さっそく起動する! 突如、画面にHTC Jのエミュレータが。というか実機が雲の向こうで動いているのか?! 操作方法はエミュレータとほとんど同じなので迷うことはない。

 

時間制限もあるので、ひとまずGoogle Playからアプリをいれて表示を確かめてみた。専用のアカウントが入っているとマニュアルにあったが、なんか入ってなかったような・・。アプリを起動すると特におかしな表示になっていなかったので一安心。不具合はユーザーの環境に依存しているのか? ホームアプリとか入れてるのかな。



今後のこともあるし、リモートでデバックがうまくいくかどうかも確認しておきたい。上部メニューの有効機能からADT・DDMS・adbの項目を選択。



下記のダイアログがでる。リモートゆえにタイムアウトの設定を長く取らないとダメなのか。桁が増えてるから結構時間かかるのかな?



指示通りにEclipseのPreferencesで各項目を変更する。



次はファイルのパスを通せと。参照ボタンからadbの場所を探す。



Android SDKのplatform-toolsファルダ内にadb.exeを発見。

 

マニュアルを見ながら設定していたらここで時間切れに。チケットをもう3枚使おうかと思った矢先。まさかのGALAXY SⅢが無料?! これを起動して先ほどの続きを。

 

adbへのパスを通してEclipseのDDMSを見ると、LogCat見れた!! すごいっ! 何もしてないのに?!



Eclipseからのインストール先にもちゃんとGALAXY SⅢある!エミュレータと同じ使い勝手で離れた実機を使えてるw
 

いくらかリモートゆえの制約があって、カメラ、音声入力、電話、センサー、GPSなどは使えない。設定変更もできないよう。3G回線も使えないがwi-fiは使える。速度はそんなに速くないよう。



まとめると、マジで助かりました。すごい有難いサービス。エミュレータよりもサクサク動くし、こんなに便利にリモートで実機が使えるのは想像していなかった。本当は実機を模したスーパーエミュレータなんじゃないか?

これで不具合あったときに端末がなくて四苦八苦せずに済む。幾らか制限はあるので注意。詳細はサイトで確認あれ。 http://appkitbox.com/